2006年02月28日
雨に濡れる

冷たい雨が 心まで染みてくる
いつも どうやって 濡れないように歩くか考えた
大きな傘を差すこと 水たまりをよけること
雨宿りをすること 部屋から出ないこと・・・
たくさんたくさん たくさん考えた
でもどうやったって 濡れてしまうから
あるとき思ったんだ・・・
雨に濡れてしまうのも そう悪くない
荷物が濡れる ジーンズの裾が濡れる
靴が濡れる 髪が濡れる
体が冷える 心が冷える
でも 濡れたときにしか 感じないことがあったり
考えないことがあったり
また考えることも増えたり・・・
雨に濡れてしまうのも そう悪くない
新しい何かを発見できる
新しい気持ちを 与えてくれる
雨に濡れてしまうのも そう悪くない
だってほら 花に情緒だって感じられるじゃない
花が 憂いをおびた表情を 見せてくれるのは
決まって 雨に濡れているとき
2006年02月27日
テープ

ラジオの音を絞って 音のない時間をつくると
外の暗闇が 蛍光灯の部屋をすっぽり包む
手紙を書けば 80円で届くけど
80円の価値もない この思いは
何度も重ね録ったテープに吹き込むよ
くだらないんだ どうしようもなく くだらない
何かに惑わされてるだけの淋しさは
淋しいと 思いこんでるだけだから
それを 聞いてもらうと あなたを不安にさせてしまうだけ・・・
悪いことばかりじゃないよ
助けてくれる人もすごく多いし
励ましてくれる人もすごく多い
ただ 時として 淋しくなるとやっぱ思い出すんだ
このテープはきっと また別の声を重ねるだろう
そのときは 今日の感情なんてすっかり忘れ去ってしまってるんだろう
明日さえ何が起こるかわからない・・・
2006年02月26日
もうちょっと

大切に大切に 水をやって 話しかけていたのに
どうして散ってしまおうとするの・・・?
私は すごく 大切にしていたつもりなのに・・・
葉の緑も 少し色が薄くなって 先が白く
部屋の温度が高かったかな
水をあげすぎたかな
話しかけたのが うるさかったかな
だって 私にはこれしかできない
冬の寒さを感じさせないよう
栄養が足りなくならないよう
少しでも傷つかないよう
大切にしていたつもりなのに・・・
白い壁が 無機質に笑う
命あるものを 白々と笑う
大切に大切に 水をやって 話しかけていたのに
どうして枯れてしまおうとするの・・・?
もうちょっと・・・ もうちょっと・・・
もうちょっと ここにいて・・・?
一生懸命 今も 花びらが落ちないよう
静かに呼吸をしている
もうちょっと ここにいて・・・?
2006年02月25日
ひたむき

どれだけ頑張ったかは
決して自分が決めるものじゃない
と教わった
人が下す評価こそが
ほぼ全てだと・・・
人が頑張っている姿に
胸を打たれ 癒されて
自分に足りないものは・・・・と気づく
ひたむきという言葉がぴたりの光景に出会った
どれだけ頑張っていないかは
自分でも決められるものなんだ
2006年02月23日
ともだち

同じ海に囲まれた島から
私よりもほんの少し後に上京して
この街は厳しい街だよと
あなたに嘆いたのも もうどれくらい前だろう・・・
私が先か あなたが先か
どちらが先に音を上げて 海の島に帰るだろうと
お互い 口に出さずに張った意地
今 こうして 東京で二人ともなんとかやってる
なんとか頑張っている なんて
きっとあの頃の私たちが 驚いているね・・・
違う夢を追いかけて それぞれが掴まえて
いまは 少しだけ 狭い空にも慣れてきたね
たまの電話と たまのメールと
たまに会うあなたの少しずつの変化に
嬉しさと 焦りと 喜びと 不安が
見え隠れするけど
あなたが頑張っているの知っているから
私も負けないように 都会に流されないように
頑張っていけてるんだ
出会って7年 高校を卒業して4年になるけど
今もあなたの友達でいられること
とても誇りに とても嬉しく思うよ
ありがとう・・・・
2006年02月22日
砂糖水

花を活けた水の中に 砂糖を加えると
花の命が延びると聞いた
薬がほとんど効かなくなった 彼の体
何をしたら 命が延びるだろう
素人の私には 到底 答えまで行き着かない
素人の私には 選んだ言葉を紡ぐことと
書き残すだけ
いつか この手紙が 時を越えて
あなたに届くだろうか
いつか この手紙が 空を越えて
あなたに届くだろうか
いつか この手紙が 残らなくても
あなたに届くだろうか
私には書き残されたものを 読むしか出来ない
2006年02月21日
1人

99人の人に否定されても
もし1人だけ 優しく微笑んでくれれば
そこに 立っていられる勇気が 沸いてくる
99人の人にシカトされても
もし1人だけ 頭に手を置いてくれれば
そこから 逃げ出さない強さが 沸いてくる
99人の人にバカにされても
もし1人だけ 手を重ねてくれたら
そこに 笑顔を残せる何かが 沸いてくる
でも・・・
いつかは99人の人にも 笑ってもらいたいんだ
時間はきっとかかるだろうけど・・・
いつかは。
2006年02月20日
雨

雨がまた降ってきた
靴を履いている爪先も 冷たい
傘を差しても 次々降ってくる雨が靴にしみこんでくる
水たまりを踏まないように 気をつけても
傍を走る車が 勢いづけて 泥水を跳ねさせる
せっかく 水たまりを避けていたのに・・・
はぁ・・・と音にならない溜め息 白い息となって吐き出る
一気に心まで曇らせながら 歩き続けると
軒先に 健気に咲く花が そこにあった
消えそうにもなかった溜め息は 雨に溶けてなくなった
雨に濡れながら咲く花に ほんの少し明るさをもらい
消えそうにもなかった溜め息が 水蒸気となって
この白い花の栄養となる 水に変わってくれればいい・・・
2006年02月19日
鏡

この筒の中の世界は
いつも変化し続けて 形を変えていく
日々新聞の一面が変わる
この世の中と少し似ている
いろんな色の いろんな人たちが いろんな土地で入り交ざり
いろんな形の いろんな模様の 関係が生まれては消える
鏡はいつだって 正直だから
ありのままを映し出す
この世界にも 常に自分を映し出してくれる鏡があればいいんだ・・・
そうすれば 人の子供を刺す自分の姿が見える
そうすれば となりで泣き叫ぶ自分の子供の姿が見える
鏡は決して曲げては映らない
言い訳も 嘘も 心の中の悩みなんて 映し出してくれはしない
ありのまましか 映してくれない
筒の中からは逃げ切れない
弱さで 逃げ切れるなんて 思わないで
逃げ切れなかった か弱い子供たちがそこにいたんだ
逃げる術を知らなかった 小さな子供たちがそこにいたんだ
鏡に向かって 自分の姿を見つめてください
一歩も外に出れない筒の中から
子供たちに詫びてください・・・
2006年02月18日
飴

色とりどりの飴玉が 懐かしさを蘇らせる
お母さんのカバンの中には いつも飴が入っていて
バレないように こっそり一つ口に放り込んだ
ちょうだい と言えばよかっただけなのに
それを口に出すのは とてもいけないことだと思っていた
言えば確かにくれたはずなのに・・・
日に日に一つずつ減っていく飴玉に
私の姿はバレていただろう
それでも母は黙って いつもカバンに飴玉を忍ばせていた
なくなりそうな時も
次の日必ず飴の数は増えていた
どうしてあの時 ちょうだいの一言が言えなかったのだろう
言えていたら 私は後ろめたさというものを 覚えなかった
言えていたら 母を傷つかせずにもすんだのに・・・
2006年02月17日
煌
この街は 煌びやかな人たちと 建物で溢れている
いつか この街に似合うようになりたい
そう思って 田舎をあとに出てきた
綺麗なドレスを着て 高いヒールの靴を履いて
都会をまとって歩きたい
そう思って 田舎を出てきたはずなのに
人に馬鹿にされ 人に笑われて
訛りも抜けずに 田舎臭さが抜けなくて
挫折も何度も味わった
「帰りたい」と泣きついたこともあった
今も必死で東京にしがみついているんだ・・・
電車も乗れるようになった
ビルの高さにも慣れてきた
一人暮らしは淋しいけれど
街のネオンに目が眩むけど
それでも必死に東京にしがみついているんだ・・・
そんなのおかまいなしに 時代は流れていく
取り残されないように 追いついて追いついて追いついて
テレビで田舎が映ると 負けそうになる
だけど 約束して出てきたから
今は帰れない・・・帰らない
ぺたんこの靴で 這いつくばって生きていく
この街は 煌びやかな人たちと 建物で溢れている
いつか この街に似合うようになりたい
そう思って 田舎をあとに出てきた
綺麗なドレスを着て 高いヒールの靴を履いて
都会をまとって歩きたい
そう思って 田舎を出てきたはずなのに
人に馬鹿にされ 人に笑われて
訛りも抜けずに 田舎臭さが抜けなくて
挫折も何度も味わった
「帰りたい」と泣きついたこともあった
今も必死で東京にしがみついているんだ・・・
電車も乗れるようになった
ビルの高さにも慣れてきた
一人暮らしは淋しいけれど
街のネオンに目が眩むけど
それでも必死に東京にしがみついているんだ・・・
そんなのおかまいなしに 時代は流れていく
取り残されないように 追いついて追いついて追いついて
テレビで田舎が映ると 負けそうになる
だけど 約束して出てきたから
今は帰れない・・・帰らない
ぺたんこの靴で 這いつくばって生きていく
この街は 煌びやかな人たちと 建物で溢れている
2006年02月16日
田舎者

刺すような寒さに 手がひび割れる
こんな手が 田舎者らしくて
さっと後ろに隠した
どんなに隠したって 手を使わないわけにはいかなくて
笑われるんじゃないかって 心配になりながらも
あかぎれの手を また前に出す
どんなに隠しても どんなに作っても
やっぱり田舎者だから
都会に染まりきることができなくて・・・
どんなにぶっても どんなに言葉を直しても
やっぱり田舎者だから
都会人にはなることができなくて・・・
憧れの東京で どんなに澄ました顔しても
どこからか 三線の音が聞こえたら振り向く
やっぱり 田舎が好きなんだ
やっぱり 田舎が体に馴染んでるんだって
自分を笑ってしまう・・・田舎者。
2006年02月15日
暖かい風

暖かい風がこの東京に吹き始めた
少しは 都会のジャングルも 好きになれる気がする
この街には 難しいことが多すぎるから
ときどき 追いつけなくて疲れてしまうんだ・・・
そんなとき ふるさとを思う歌を ふと聴いたりすると
涙がこぼれてくる・・・
私は私なりにやってるよ・・・
心配してくれてありがとう
でも 私は私なりにやってるよ・・・
自分で評価はできないから 頑張っているとはなかなか言えないけど
私は私なりにやってるよ・・・
そんなに心配しなくても平気だよ
2500キロも離れた町からだと
私の姿はどう見えてますか?
私の街からは あなたの姿がぼやけてしか見えません・・・
東京に来てから 涙腺が弱くなってしまったみたい
はっきりと しっかりと見えるくらい
空が澄んでいたらいいのに・・・
暖かい風がこの東京に吹き始めた・・・
2006年02月14日
春の入り口

少し暖かい日差しがこぼれる午後
あと何日で春は訪れるのだろう・・・
新芽をつけて 暑い太陽に焼かれ
長い長い冬を越え ほんの少しだけ春の入り口が見えた気がする
おろしたての靴が足に慣れず 少しつま先が痛い
無理して歩いて とても平気な顔して 街を行く
その先には いいことが転がってる気がして
躓きそうになっても 前向いて歩いていく
そんなことの積み重ねの毎日だったりするけれど
だんだんと寒さに慣れ 痛みに慣れ
春を迎えに行くんだ
2006年02月12日
今きっと夜ではない

凍えそうな夜 感覚なくなった手
吐く息さえ 白く色づく
そんな冬だけど 小さな息吹に春を感じる
今きっと夜ではない テレビの向こう側
ひたむきに 真っ直ぐに走り抜ける姿に
泣きそうになる・・・
ひとりひとりに物語があって
世界中に 地球中に物語が語られる
胸に抱えてたことが ほんの小さなことなのかもしれない
そう思えてきた
でも 地球上で どんなに砂くらい小さなことでも
私にとっては大切なことだったり
無視できないことだったり・・・
排水溝に流してしまうことができたら どんなに楽だろう
排水溝は受け入れてくれない・・・
そんな思いを もしかしたらきっとみんな抱えているのかもしれない
そんなことを思う午前3時前・・・
今きっと夜ではない テレビの向こう側
ひたむきに 真っ直ぐに走り抜ける姿に
勇気をもらえる・・・
ひとりひとりが大切に生きていること
世界中が 地球中が 自分自身がきちんと生きていること
ちゃんと見つめなきゃ だめなんだ
2006年02月11日
手紙

突然とどいた手紙 裏にはひさしぶりのあなたの名前
短いあいさつと 短い私を心配してくれる文字
いつも 何かあると「平気か?」って聞いてくれてたね
あの時は 平気だと思っていた
今だって平気なはずなのに
あなたの右上がりの文字を見ていたら なんだか泣きそうになるよ
もう平気なはずなのに・・・
いくら昔を振り返っても もう仕方のないことなのに
忘れかけていた思い出が 次々蘇ってきちゃうじゃない・・・
あの頃は私ばかりが手紙を書いて
いくら待っても返事がないから
手紙が嫌いなんだと思ってた
こうして手紙を書いてくるなんて きっと一緒にいる人で あなた変わったのね・・・
ずっと待ったあなたからの手紙が 今頃届くなんて・・・
「幸せになれよ」だなんて 幸せな人からしか出てこない言葉
花の絵が描いてある便箋なんて あなたは持っていないでしょ・・・
私も精一杯幸せなふりして 返事を書いたのに
差出人の住所が書かれていないよ
遠まわしに 返事はいらないって言ってるんだね・・・
私は今も元気に暮らしているよ。
2006年02月10日
夕焼け

玄関を出て 一番最初に目に入った色が
淡い紫とオレンジ
この夕焼けが綺麗だったから あなたにも教えたくて
電話を取った
あなたの名前出した
でも すぐに電話をしまった
そんなことくらいで
って思われるのが怖かったし
そんなことくらいで
って切られるのが怖かった
こんな小さな勇気もないくせに
あなたにも見せたいって思いは強くなるんだ
綺麗なものを 離れていても
綺麗だねって 共有できたらいいな
それだけでいいよ・・・
電話する勇気がないから 写真を撮った
この夕焼けがなくなって
この夕日が消えて
この一日が終わっても
私の中ではなくならないよ
あなたにも見せたい
そう思った一瞬は なくならないよ 残しておくよ
これくらいしか できないんだ・・・
これくらいしか できないんだ・・・
2006年02月09日
足元

下ばかり向いていたら
陽を浴びれないからって
前ばかり向いていたら・・・
小さな段差に気がつかず
転んでしまった
時には足元を見張って
躓かないように
気をつけることも
必要なんだって気がついた
擦りむいた膝に血がにじみ
ヒリヒリとまだ少し痛む
こうして失敗に気づくんだ
痛みを伴って初めて
学ぶことも多いんだ
ギターケースも擦りむいた
私のせいなのに痛そう・・・ごめんね
大勢の人がいた
声をかけてくれる人がいた
笑ってる人もいた
後ろの人には舌打ちされた
いろんな人がいる
痛みを伴って初めて
学ぶことも多いんだ
2006年02月08日
傷の痛み

人に与えた痛みは いつか自分にも返ってくる
そう教わって いつからか 人を傷つけないようにと気をつけた
それは 誰かを傷つけないため?
自分に返ってくる痛みをなくすため?
傷つかない方法を知るよりも
自分で転んでほうが
よっぽど 痛みがなんなのか分かってくるよ
傷つかない人生なんてないのだから
ぶつかって まっすぐに ぶつかって まっすぐに・・・
傷つかない人生なんてないのだから・・・
2006年02月07日
弱い

体でも心でも弱ってるとき
いつもあなたを最初に思い出します。
温かい手で頭を撫でてほしい・・・
となりにそっと座っててほしい・・・
小さい頃からの習慣が いまだ抜け出せずにいます
「お母さん・・・」のうわ言に 目が覚め
そこは一人っきりの 六畳間だという現実にうなだれる
気がついたら 夕方なのか夜中なのかもわからない時間
弱すぎる私は すぐ泣いてしまいます
あのときは お粥も「いらない」と突き返したけど
いまは 自分で台所に立たなきゃいけない
味も分からないくらい 涙が出てくる
弱すぎる私は すぐ泣いてしまいます
枕元にタオルと着替えを置いて
目が覚めるたびに 自分で替えて
飲み物がなくなっても 自分で買いに行く元気もない
小さい頃からの習慣が いまだ抜け出せずにいます
弱すぎる私は すぐ泣いてしまいます・・・







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